自分を好きでいるために365日イラストを描き続けてみた
去年の春、社会に出る直前の私は不安でいっぱいだった。
ビジナスマナーなんて全く分からないし、コミュ力も高いほうじゃない。失敗続きで自分を嫌いになっちゃうかもしれない。
そこで、何があっても心を保てるように「毎日好きなイラストを描く」という自分ルールを作った。
3月末で始めてから1年が経ち、結果として「やってよかった〜!」と心底思う。
「画力の変化」と「気持ちの変化」を、忘れないうちに書き留めておきたい。
「毎日描く」を始める前
本題に入る前に、ちょっと自分語り。
実は「毎日描く」を始める前は特大スランプに陥っていた。
中高時代は毎日描くなんて当たり前のことだったけれど、大学に入ってからは「絵以外にもできること」を見つけて他のことにも時間を使うようになった。
充実した日々を送りながらも、「今日も何も描けなかった」という状況が続いた時に、人生最大の病み期が来た。
(心配した家族が他県からお迎えにくるお騒がせっぷり。今はアホほど元気!)
その後しばらくは、心の健康を保つために一次創作から距離を置いていた。
そんなこんなで大学を卒業して、就職直前の春。
どんな自分も受け入れてくれた環境を離れた時に、心細くてすがったのが「絵を描くこと」だった。
画力の変化:見て描くようになってから急成長
※分かりやすく同じキャラで比較する。全員一次創作キャラ。
365日描き続けて、実感している変化は下記の通り!
- 全身を描くようになった
- 影をつけるようになった
- 目の描き方が定まってきた
- 服のシワが描けるようになった
- 3色使う余裕ができた
今は「上達した!」といえるけど、実は秋頃までは全く変化を感じられなかった。
「早く上達すること」より「毎日続けること」に重きを置いていたものの、さすがに代わり映えしなさすぎる……と悩んでいたとき、一冊の名著に出会った。
ページをめくるたびに、空を見上げてため息が出ちゃうほど参考になったのだけど、なかでも刺さった一文がこちら。
僕はアニメの仕事では、必ずなにかを見て描きました。キャラ表、うまいアニメ、自撮り、実写、なんでも必要に応じて見ていました。見ないことは怠慢で傲慢です。
(室井康雄氏『アニメ私塾流 最高の絵と人生の描き方 添削解説80点付き』P.100)
本書のおかげで「絵が上手い人=何も見ないで描ける人」という固定観念が崩れ去って、なるべく資料を用意するようになったのが秋頃。
するとどうだろう、自分でも実感できるくらい描ける幅が広がった。
「毎日描くだけでは画力は上がらない。上手くなりたいなら見て描け!」ということを痛感した1年だった。これを10年前に知っていたら……と考えちゃう。
気持ちの変化:メンヘラが治った
「心を保てるように」と始めたルールだったけれど、結果的に大成功。
理由を3つにまとめてみた。
1.積み重ねで自己肯定感UP
人の役に立ってる実感がないとすーぐに病んじゃう性格なので、イラストが少しずつ増えていく達成感がメンタルの薬になっていた。
「何もできなかった……」とモヤモヤする日も、イラストを見返すことで自己否定的な気持ちが緩和できた気がする。
2.嫌な思い出もイラストで昇華
社会に出れば、恥ずかしいことも、腹が立つことも、情けなくなることもたっくさんある。
でも、「今日のイラストのテーマにしてやる!」と変換することで、ネガティブな気持ちを手放すことができた。
3.自分のために時間を使う幸福感
正社員だと、週5〜6日は8時間(準備と移動を含めると10時間)ほど仕事に費やすことになる。
毎日15〜30分程度でも、大好きなイラストに時間を使うことで「自分の人生は自分のもの」と実感できた。
大学時代はよく「私なんて(メソメソ)」と病み子ちゃんしていたけれど、病むタイミングが生まれなくなった。気持ち的にもいい影響しかない!
2年目に突入して
イラストを描くハードルがめちゃくちゃ下がったため、最近は「ふーちの絵日記」という別企画もスタートすることができた。
#1「自己紹介」
— ふうか (@fuka_1a0s2a4) 2022年4月18日
都留で出会ったみんな、いなフリで関わったみんな、地元の友だち
なかなか会えなくても「私は元気だよ!」って伝えたくて、絵日記を再開しようと思います✍️
これから偶数日に更新予定です🐏#ふーちの絵日記 pic.twitter.com/1RsdXZ2wfz
やりたいことや描きたいものが溢れて、生きていてとても楽しい。
毎日描くことを続けるのはもちろん、趣味サイトの開設やコミティア出展もしたい!
そんな感じで、ふーちの日記でした!
▼一次創作イラストを投稿するだけのアカウント
一次創作している仲間を探しています(切実)
自キャラがいる方、ぜひ描き合いとかしましょ〜!